堀忠義

没年月日:1991/12/31
分野:, (洋)

一水会会員の洋画家堀忠義は、12月31日脳出血のため金沢市の伊藤病院で死去した。享年86。明治37(1904)年11月13日石川県金沢市に生まれ、県立金沢第二中学校を経て、昭和4(1929)年文化学院美術科を卒業した。在学中の同3年第15回二科展に「茶亭の見える風景」で初入選し、以後同展へ6回入選した。同7年から翌年にかけて渡仏、サロン・ドートンヌ(1932年)に出品した。同12年、第1回一水会展以来同展に所属し戦後の同21年一水会会員に推挙された。日展へも第1回から出品し、同25年の第6回展に「犀川春好日」で岡田賞を受賞した。この間、同8年から18年まで母校の文化学院美術部に勤務し、同19年金沢へ疎開し以後同地で制作活動を行った。一水会展への出品作に「青い馬車」(2回)「多摩川初秋」(7回)「大浦天主堂」(19回)などがあり、犀川を題材にした作品も多い。

出 典:『日本美術年鑑』平成4年版(308頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「堀忠義」『日本美術年鑑』平成4年版(308頁)
例)「堀忠義 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10422.html(閲覧日 2024-03-29)
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