矢口洋

没年月日:1991/03/01
分野:, (洋)

光風会会員、日展会友で宇都宮大学名誉教授の洋画家矢口洋は、3月1日午後3時35分、急性肺炎のため宇都宮市の自宅で死去した。享年74。大正5(1916)年6月4日、宇都宮市に生まれる。昭和11(1936)年栃木県師範学校本科を卒業。同年より同15年まで小学校訓導をつとめ、同16年4月東京美術学校師範科に入学。寺内萬治郎に師事し、同19年9月、戦時中のため同校を繰り上げ卒業する。同23年第34回光風会展に「古きラムプ」で初入選。同年第4回日展にも「降りみ降らずみの雨」で初入選する。両展に出品を続ける一方、同25年宇都宮大学教育学部美術科助教授となった。同27年12月から約2年間文部省フランス留学生及び在外研究員として滞仏。この間の同28年、光風会会友となる。同31年第42回光風会展に「女の児のいる群像」「犬のいる群像」を出品して同展岡田賞を受けるとともに、同会会員に推される。また、同年第12回日展に「ポスターのある絵」を出品して日展岡田賞受賞。同43年12月、宇都宮大学教授となり、同55年停年退官して同大名誉教授となった。在職中、同47年より50年まで宇都宮大学付属小学校校長、同53年日本教育大学協会第2美術部門委員長、大学美術教育学会理事長をつとめた。58年渡仏し、病を得て帰国した後は、光風会のみに出品を続けた。人物を多くモチーフとし、堅実な生活をうかがわせる場面を好んで描いた。同63年、宇都宮上野百貨店で自選展を開催している。

出 典:『日本美術年鑑』平成4年版(292頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「矢口洋」『日本美術年鑑』平成4年版(292頁)
例)「矢口洋 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10409.html(閲覧日 2024-07-13)

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