永竹威

没年月日:1987/05/29
分野:, (評)

国際美術評論家連盟正会員の陶芸評論家永竹威は、5月29日心不全のため佐賀市の上村病院で死去した。享年71。大正5(1916)年2月23日佐賀県小城郡に生まれる。生家は南禅寺派常福寺。昭和12年東京高等工芸学校卒業。同16年から佐賀県庁に入り、同48年退職するまで、佐賀県文化館長、文化課長などをつとめた。この間、県窯業試験場兼務の時期に肥前陶磁史に関心を寄せ、同26年には肥前陶磁研究会を組織し常任理事として会の運営にあたった。また、陶芸評論の執筆活動も行った。同48年佐賀女子短期大学教授となる。同51年佐賀新聞文化賞、翌年西日本文化賞を受賞。財団法人田中丸九州陶磁コレクション理事でもあった。著書に『図説 日本の赤絵』(昭和35年)、『図説 九州古陶磁』(同38年)をはじめ多数ある他、共編執筆に『鍋島藩窯の研究』(同29年)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(331頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「永竹威」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(331頁)
例)「永竹威 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10273.html(閲覧日 2024-04-19)

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