鈴木新夫

没年月日:1980/05/10
分野:, (洋)

新制作協会会員の洋画家鈴木新夫は、5月10日喉頭ガンのため東京都板橋区の日大板橋病院で死去した。享年65。1915(大正4)年3月17日、福島県平市に生まれ、福島県立磐城中学を経て、東京美術学校に入学し南薫造に師事、36年同校図画師範科を卒業する。翌年第2回新制作協会展に「標本のある静物」を出品、以後同展に出品を続け、44年新制作協会協友となる。47年、第11回新制作展に「機関車」「筏のある風景」「河岸」を出品し、新制作協会賞を受賞、同年、第1回美術団体連合展に出品する。48年、新制作協会新人選抜七人展に出品、同年鳥井敏文らと研究団体ユマニテを結成する。55年、新制作協会会員に推挙される。58年、現代写実百人展に出品、67年、具象画家40名による新具象研究会の結成に参加、71年まで研究会誌「画家」(季刊)を16号まで発行する。71年からは三月会展に第5回展まで出品する。この間、49年以来しばしば個展を開催、75年の第1回以来、新制作精鋭選抜展にも出品を続ける。また、74年には、第33回新制作展出品作「働く人」が福島県美術博物館に収められる。新制作展への出品作に、「赤い鉄骨」(19回)、「狭い家」(29回)、「誕生」(39回)、「うずくまる人」(41回)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(251頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「鈴木新夫」『日本美術年鑑』昭和56年版(251頁)
例)「鈴木新夫 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10176.html(閲覧日 2024-10-12)
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