網谷義郎

没年月日:1982/04/06
分野:, (洋)

新制作協会会員の洋画家網谷義郎は、4月6日午前3時30分、神戸市の神戸大学付属病院で死去した。享年59。1923(大正12)年10月21日兵庫県武庫郡に生まれる。48(昭和23)年京都大学法学部を卒業。在学中の47年、法学を学ぶことに疑問を抱き、新制作協会会員桑田道夫を訪れ絵を学び始める。48年第1回関西新制作派展に出品、受賞、また第12回新制作展に「七階の窓から」で初入選する。以後新制作展に出品を続け55年第19回展では「座る」「立つ」で新作家賞を、59年同第24回展では新制作協会賞を受け、60年同会会員となる。また、57年第1回安井賞候補展に出品、以後7回出品を続ける。68年イタリアを、71年、76年フランスを訪れる。61年以降毎年関西において個展を開催し、79年には水彩画集(フランス、ロマネスクの聖堂)を刊行する。初期には風景を描いたが53年頃より人物を主なモチーフとし、キリスト教を思想的背景として人の存在を見つめた作品を描き続けた。最晩年には画題そのものをキリスト教に求めた作品を残している。

出 典:『日本美術年鑑』昭和58年版(271頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「網谷義郎」『日本美術年鑑』昭和58年版(271頁)
例)「網谷義郎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10139.html(閲覧日 2024-02-23)
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