三木弘

没年月日:1982/07/17
分野:, (洋)

 元自由美術協会会員の洋画家三木弘は7月17日午前6時40分、老衰のため、京都市左京区の自宅で死去した。享年82。1900(明治33)年5月8日和歌山県那賀郡に生まれ、京城龍山小学校を経て、和歌山県立農林学校を卒業する。20(大正9)年太平洋画研究所に入り、中村不折、岡精一に師事する。22年本郷洋画会研究所に移り、岡田三郎助に師事する。26年韓国よりフランスに渡り、アカデミー・ランソンでビッシェール・ロッシュの指導を受ける。28(昭和3)年第15回二科展に「巴里風景」を出品し初入選する。29年より京城に住す。38年第26回展まで二科展に出品。戦後は自由美術協会に参加し、同会には61年第25回展まで出品を続ける。同会在籍中、協会誌「自由美術」において活発な言論活動を行なっていたが、戦後、京都で「都教聞」の文化部・美術記者となり、後に月刊美術誌「汎美術」を発刊。54年資生堂で個展を開いた他、66年クリーブランド、67年東京において個展を開催。戦後、欧米から押しよせる物質文明の中で画家が浅薄なモダニズムへ向かうことに警鐘を鳴らし続けた。

出 典:『日本美術年鑑』昭和58年版(277頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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