山東洋

没年月日:1988/01/15
分野:, (洋)

 新制作協会会員の洋画家山東洋は、1月15日午前3時2分、脳出血のため東京都中野区の中野江古田病院で死去した。享年66。大正10(1921)年8月12日、和歌山市に生まれる。昭和21(1946)年中央大学法学部を卒業。戦後間もなく猪熊弦一郎に師事し、その主宰になる田園調布純粋美術研究所に学ぶ。21年第10回新制作展に「花と少女」で初入選し、以後同展に出品を続ける。26年第15回展に「海辺の詩」「裸婦二人」「対話」を出品して新作家賞受賞。27年第16回展に「海辺」「鳥篭」を出品して同じく新作家賞、29年第18回展に「鳥」「海辺の家族」を出品して三度同賞を受賞する。30年第19回展に「午後の海」「鳥と女」を出品して新制作賞受賞、翌31年同会会員となる。43年より2年間、欧米を巡遊。大胆にデフォルメした女性像を明快な原色を用いた抽象的背景の中に配し、「神々の祝福」「女神達の賛歌」など神的なイメージを追求した。53年東京セントラル美術館で個展を開いたほか、安井賞展にも2度出品している。

出 典:『日本美術年鑑』平成元年版(253頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
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