加藤陽

没年月日:1989/09/07
分野:, (洋)

独立美術協会会員の加藤陽は、9月7日心不全のため東京都狛江市の慈恵医大第三病院で死去した。享年83。明治40(1907)年4月17日東京に生まれる。麻布中学校卒業後、光彩会洋画研究所、本郷絵画研究所で岡精一、岡田三郎助にそれぞれ指導を受けたのち、一九三〇年協会洋画研究所に転じ中山巍に師事、また、小島善太郎にも学んだ。同協会展、ついで独立美術協会展に第1回から出品し、昭和15年第10回独立展に「洗濯」で独立賞を受賞した。翌年の第11回展には「蛮童」を出品し独立美術協会会友となる。また、同17年には、文展無鑑査展にも出品、同年軍報道部に従軍し中国へ赴いた。戦後は、同23年独立美術協会会員となる。戦後の独立展出品作に、「静物」(19回)、「化身(月・ランプ・女)」(25回)などがあり、後年は「浅間山」や「八ケ岳」などの風景画をよくした。

出 典:『日本美術年鑑』平成2年版(252頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「加藤陽」『日本美術年鑑』平成2年版(252頁)
例)「加藤陽 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10028.html(閲覧日 2024-04-20)

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