水船六洲

没年月日:1980/06/30
分野:, (彫)

 日展理事の彫刻家水船六洲は、6月30日午前2時20分脳出血のため東京都杉並区の阿佐ヶ谷病院で死去した。享年68。本名田中六洲。1912(明治45)年3月26日広島県呉市に生まれる。東京美術学校彫刻科卒業。36年文展鑑査展に「ウクレレを持つ女」を出品し初入選。41年の第4回文展「江川太郎左衛門」で特選となり、46年、47年、50年の日展でも特選となった。51年審査員をつとめ、60年、66年、70年、73年にも審査員、また62年からは評議員をつとめ、74年に日展理事となっている。木彫に絵画的な彩色を施す手法を用い、67年第10回日展の「燭明り」で内閣総理大臣賞を受賞、71年には前年の第2回改組日展に出品した「紡ぎ唄」により芸術院賞を受けた。古くは造型彫塑人会、造型版画協会などにも所属し、近年は日本彫塑会、日本版画協会の会員でもあった。また、36年に関東学院の教師となり、60年から77年まで同学院小学校校長をつとめ、教育面での尽力も大きい。
出品歴
1936年 文展鑑査展 「ウクレレを持つ女」
1937年 第1回新文展 「鏡を持つ女」
1938年 第2回新文展 「父」
1939年 第3回新文展 「従軍看護婦像」
1941年 第4回新文展 「江川太郎左衛門像」 特選
1942年 第5回新文展 「神農像」
1943年 文部省戦時特別美術展 「学徒挺身」
1946年 第2回日展 「手套」 特選
1947年 第3回日展 「草の葉」 招待 特選
1948年 第4回日展 「少年の唄」
1949年 第5回日展 「斧」 依嘱
1950年 第6回日展 「光あれ」 特選
1951年 第7回日展 「マリア・マグダレナ」 審査員
1952年 第8回日展 「ヨブ記42章1-6」 依嘱
1953年 第9回日展 「関東学院院長坂田祐先生像」 依嘱
1954年 第10回日展 「立っている人」 依嘱
1955年 第11回日展 「傘をさしている人」 依嘱
1956年 第12回日展 「輪廻しをする子」 依嘱
1957年 第13回日展 「烏」 依嘱
1958年 第1回新日展 「月の暈」 会員
1959年 第2回新日展 「白夜」
1960年 第3回新日展 「蟲の王様」 審査員
1962年 第5回新日展 「天使の椅子」 評議員となる。
1963年 第6回新日展 「椅子の唄」
1964年 第7回新日展 「馬頭」
1966年 第9回新日展 「僧衣」 審査員
1967年 第10回新日展 「燭明り」 内閣総理大臣賞
1968年 第11回新日展 「指人形」
1969年 第1回改組日展 「鳥の季節」
1970年 第2回改組日展 「紡ぎ唄」 審査員、この作品により翌年芸術院賞受賞。
1971年 第3回改組日展 「挽歌」
1972年 第4回改組日展 「はつ雁抄」
1973年 第5回改組日展 「魚座」 審査員
1974年 第6回改組日展 「冬の旅」 理事

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(256-257頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「水船六洲」が含まれます。
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