富樫一

没年月日:1982/07/22
分野:, (彫)

 自由美術家協会会員の石彫作家富樫一は、7月22日心不全のため茨城県新治郡の筑波大学付属病院で死去した。享年52。本名美津雄。昭和5(1930)年山形県に生まれ、同31年武蔵野美術学校彫刻科を卒業した。自由美術家協会に出品し、同35年会員となる。翌36年ユーゴスラビア第1回国際彫刻シンポジュームに招待参加し、同38年には彫刻の新世代展(国立近代美術館)に出品するとともに、第1回全国彫刻コンクール応募展(宇部)で毎日彫刻奨励賞を受賞する。同39年以降、秀作美術展、現代日本美術展、日本国際美術展、現代日本彫刻展などに出品、同42年の第2回昭和会展で優秀賞を、同47年の第3回現代彫刻展(神戸須磨離宮公園)で神奈川県立近代美術館賞をそれぞれ受賞、また、同48年には石彫家モニュメント制作コンクールに「石の波」で1位となった。国内での制作発表の他、同41年ウィーンでのヨーロッパ彫刻シンポジュームに参加し、同シンポジュームのレギュラー・メンバーとなったのをはじめ海外でも活躍し、オーストリア、西ドイツ、スイス他、海外の野外美術館に多くの作品が展示されている。同56年茨城県筑波学園都市桜大橋、橋詰広場に50個近い彫刻群を制作し注目された。国内でのモニュメント制作に、茨城県政百年記念タイムカプセルモニュメント(同47年)、立教大学校友会館竣工記念モニュメント(同53年)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和58年版(278頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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