桑原巨守

没年月日:1993/08/26
分野:, (彫)

 女子美術大学名誉教授、二紀会委員の彫刻家桑原巨守は8月26日午後7時28分、呼吸不全のため東京都大田区の自宅で死去した。享年66。昭和2(1927)年7月15日、群馬県沼田市に生まれる。同24年東京美術学校彫刻科を卒業。関野聖雲に師事した。同38年第17回二紀展に「裸婦B」「裸婦A」で初入選し同年同人に推される。同41年第20回二紀展に「しゃがむ」を出品して同人賞受賞、同50年第29回展では「風と花(その2)」「砂山」で菊華賞を受賞した。同57年第2回高村光太郎大賞展に招待出品し、美ケ原高原美術館賞受賞。この間の同48年彫刻の森美術館に「Fur Coat」が設置され、その後も同館に「風と花」等が設置された。公共の場のための制作としては、広島市中央公園の「風と花」、北海道中標津町公民館の「讃太陽・中」、日比谷シティの「風と花」、「凱風新頌」、「風の戯れ」、神奈川県民共済ビルの「貝を聴く」、名古屋市名城公園内「水の広場」の「風」、三洋証券白金研修センターの「花のロンド」、静岡県清水市の「大空に」、群馬県渋川市の「讃太陽」、名古屋市通町公園の「讃太陽」、群馬県沼田市の「新頌麗陽」などがある。裸婦像を得意とし、そのポーズによって抽象的概念を暗示しようとした。著書に『彫刻の四季』(絵本)、『彫刻の出来上るまで』(ポプラ社)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(332頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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