勝公彦
「幻の紙」とされていた芭蕉紙を復活させた紙製造家の勝公彦は10月9日午前零時5分、肺炎のため、沖縄の琉球大学医学部付属病院で死去した。享年40。昭和22(1947)年1月3日、神奈川県足柄下郡に生まれる。同44年日本大学芸術学部美術学科を卒業し、同47年より手漉和紙の人間国宝安部栄四郎に師事する。同51年、八重島、西表島の青雁皮紙を調査し、翌52年琉球紙の復興を志して沖縄に移住する。同53年「幻の紙」とされていた芭蕉紙の抄造に成功。56年より個展を開くほか、芭蕉紙、琉球紙製造の指導にあたり、その復興に尽くした。著書に安部栄四郎著・勝公彦抄造『沖縄の芭蕉紙』(同54年)がある。
出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(335-336頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「勝公彦」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(335-336頁)
例)「勝公彦 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9794.html(閲覧日 2024-11-01)
例)「勝公彦」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(335-336頁)
例)「勝公彦 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9794.html(閲覧日 2024-11-01)