田内靜三
旧東京国立博物館次長の田内靜三は、9月11日胃がんのため、東京新宿区の東京女子医大病院で死去した。享年77。明治33年12月31日高知市に生まれ、昭和4年東北帝国大学法文学部を卒業、同年9月文部省専門学務局学芸課に勤務した。その後、昭和11年北海道帝国大学予科教授、同14年中央気象台人事課長、同20年大阪大学事務局長等を歴任し、昭和26年東京國立博物館次長となった。同37年停年退職したがこの間、フランス政府よりレジヨン・ドヌール五等勲章を受賞した。退職の翌年共立女子大学教授となり、昭和40年には財団法人明治村副館長となった。また同43年には社団法人日本工芸会理事長となった。大学では独逸文学を専攻し、街国文学一般に通じていた。詩作をつづけ、晩年には友人片山敏彦と共訳によりフランツ・ヴェルフェル『ベルナデットの歌』を出版した。
出 典:『日本美術年鑑』昭和54年版(318頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「田内靜三」『日本美術年鑑』昭和54年版(318頁)
例)「田内靜三 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9771.html(閲覧日 2025-01-13)
例)「田内靜三」『日本美術年鑑』昭和54年版(318頁)
例)「田内靜三 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9771.html(閲覧日 2025-01-13)
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- ■美術界年史(彙報)
- 1951年02月 国立博物館の機構改革
- 1955年06月 仏国政府より勲章贈らる
- 1959年07月 浅野長武ら仏政府から勲章を贈られる
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