加藤春二

没年月日:1979/02/15
分野:, (陶)

陶芸家、愛知県無形文化財保持者の加藤春二は、2月15日老衰のため愛知県瀬戸市の自宅で死去した。享年87。1892(明治25)年2月11日愛知県瀬戸市の葵窯々元の家に生まれ、幼時から製陶に従事する。1926年二代春二を襲名、31年加藤唐九郎らと瀬戸六作展(東京ほていや)、34年には加藤作助、加藤唐三郎と阪急で三人展を開催する。40年戦没者の慰霊のための観音像を依頼され熱海伊豆山に「興亜観音」を制作する。戦後は67年名古屋松坂屋で個展を開催する。75年古瀬戸、織部焼で愛知県無形文化財保持者に認定される。また、瀬戸陶芸家協会に所属し、参与、顧問をつとめた。古瀬戸釉、織部釉による茶碗、水差し、茶入れなどの茶陶を中心に独自の作品を制作した。

出 典:『日本美術年鑑』昭和55年版(267-268頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「加藤春二」『日本美術年鑑』昭和55年版(267-268頁)
例)「加藤春二 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9535.html(閲覧日 2024-11-01)
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