酒井精一

没年月日:1972/01/22
分野:, (洋)

洋画家酒井精一は、1月22日死去した。号碧亭。明治24年11月18日東京に生れ、郁文館中学卒業後、本郷絵画研究所、日本水彩画会研究所に学び、また渡仏して、アカデミーコラロシーに学んだ。帰国後二科会に出品し、「早春の海辺」(6回二科展)「田舎の家」「南仏風景」「ルノアール家の近傍」「ロアン河畔の秋」(13回二科展)等がある。専ら風景画を描き、昭和になってからは、台湾、房総風景などがみられる。一水会創立後はこれに属し、「河畔」(第1回展)「初秋の高原」「湖畔」(7回展)がある。戦後昭和29年第16回展で会員となり、「吊橋のある風景」「安良里風景」を出品している。「吾妻山の見える家」「高遠にて」(34回一水会展)が最後の作品となった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和48年版(60頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「酒井精一」『日本美術年鑑』昭和48年版(60頁)
例)「酒井精一 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9414.html(閲覧日 2024-04-26)

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