永田春水

没年月日:1970/05/01
分野:, (日)

日本画家永田春水は、5月1日東京虎の門病院で心不全のため死去した。享年81歳。本名良亮。明治22年2月18日茨城県に生れ、はじめ、荒木寛畒、寺崎広業、結城素明に師事し、大正2年東京美術学校日本画科を卒業した。大正2年より6年間国華社に入り古画研究に従事した。同9年渡欧し、燉煌発掘仏画模写などに約1年間たずさわった。文帝展に入選すること8回で、昭和6年帝展無鑑査となり、同11年には文展審査員となった。そのほか、海外展示の出品も多く、昭和15年には東京女子高等師範学校講師となった。なお官展のほか読画会幹部で、如春会を主宰した。「戦後は郷里藤代に移り、茨城県美術界の指導にあたり、茨城県南美術協会長となった。主要作に「雪晴れ」(1回帝展特選)「董苑麗日」(10回帝展特選)、がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和46年版(100頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「永田春水」『日本美術年鑑』昭和46年版(100頁)
例)「永田春水 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9357.html(閲覧日 2024-04-16)

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