菅原精造
漆芸家菅原精造は4月12日パリ郊外ロスチヤイルド男のシヤンチイユ別荘で持病の肝臓癌の為逝去した。享年54。山形県の出身で、東京美術学校卒業後明治38年渡仏、爾来日本漆芸の伝統的技法を欧洲に伝へパリ工芸界の異色ある存在として認められて来た。有名な仏人漆芸家ジヤン・ジユナンの如きも其の技法は故人の指導に負ふ所多く、両人の協力に成る作品が多数にある。古くから乾漆技法に依る前衛彫刻の製作を試みて居り、其の作品は年々サロン・ドオトンヌに出陳され、特異な作風を記憶されて居たものである。(アトリエ14ノ7に依る)
出 典:『日本美術年鑑』昭和13年版(127頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「菅原精造」『日本美術年鑑』昭和13年版(127頁)
例)「菅原精造 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8413.html(閲覧日 2024-12-05)
例)「菅原精造」『日本美術年鑑』昭和13年版(127頁)
例)「菅原精造 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8413.html(閲覧日 2024-12-05)
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