村岡正

没年月日:1990/02/12
分野:, (学)

 庭園文化研究所長、文化庁文化財保護審議会専門委員の村岡正は、2月12日心不全のため京都市下京区の武田病院で死去した。享年64。日本庭園史研究の第一人者であった村岡正は、大正15(1926)年1月20日京都市に生まれ、昭和24年京都大学農学部林学科を卒業した。その後、森蘊と各地の庭園調査を進め、同43年6月自宅に庭園文化研究所を設立し自らは次長(同63年所長)に就いた。京都府加茂町の浄瑠璃寺、岩手県平泉の毛越寺などの庭園の復元、整備を手がけ、同53年5月、日本造園学会賞を受賞、同60年には地域文化功労者として文部大臣表彰を受けた。この間、京都大学農学部、千葉大学園芸学部の非常勤講師をつとめた他、奈良国立文化財研究所調査員(同58年5月)、京都市文化財保護審議会委員(同59年8月)、滋賀県文化財保護審議会委員(同59年7月)となる。同61年7月、文化庁文化財保護審議会専門委員に就任、同年8月には平城、飛鳥、藤原宮跡調査整備指導委員会委員となる。また、同62年から財団法人日本造園修景協会評議員、京都市史跡管理協会理事を、翌年から社団法人日本庭園協会理事をつとめた。復元、整備に携わった庭園は、他に西本願寺滴翠園、高台寺庭園、東本願寺渉成園、観自在王院庭園など数多く、著書に『桂・修学院』『京都枯山水庭園図譜』などがある。

出 典:『日本美術年鑑』平成3年版(289頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2019年06月06日 (更新履歴)
to page top