杢田たけを
独立美術協会会員の洋画家杢田たけをは8月8日午前2時1分、胆管がんのため東京都千代田区の日大駿河台病院で死去した。享年77。明治43(1910)年2月25日兵庫県豊岡市に生まれる。昭和2年今里中学校を卒業、僧侶で日本画家でもあった祖父の影響で画家を志し小泉勝爾に日本画を学ぶ。日本美術学院にも通い、のち洋画家須田国太郎に師事する。同10年第5回独立展に「鉄屑等ある風景」で初入選し、以後同会に出品を続ける。同22年独立賞を受け、24年同会会員に推される。38年上京。朝日秀作美術展(26年~32年)、日本国際美術展(28年~36年)、現代日本美術展(29年~42年)などにも出品。初期には穏やかな田園風景を多く描いたが、のち前衛的な制作へと移行し、板、布、金属などの廃材を使ったアッサンブラージュで知られた。没後の63年練馬区立美術館で遺作が特別陳列された。
出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(334頁)登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)
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例)「杢田たけを」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(334頁)
例)「杢田たけを 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10065.html(閲覧日 2024-11-03)
例)「杢田たけを」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(334頁)
例)「杢田たけを 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10065.html(閲覧日 2024-11-03)
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