逸見梅栄

没年月日:1977/11/14
分野:, (学)

 曹洞宗大本山総持寺宝物殿館長、元多摩美術大学教授、文学博士逸見梅栄は、心筋硬塞のため11月14日横浜市緑区の青葉台病院で死去。享年86。明治24年5月11日、山形県西村山郡谷地町(現河北町)に生まれ、大正6年東京帝国大学文科大学梵文学科卒業。同10年より3年間、曹洞宗留学生としてインドに滞在、昭和4年より3年間及び同13年より3年間、有栖川宮奨学金を高松宮家より受け、同9年東京帝国大学より文学博士の学位を授与された。昭和12年より同15年まで、毎年3ヶ月華北・満蒙に研究旅行を行った。昭和10年多摩帝国美術学校創立以来、同校が多摩造形芸術専門学校、多摩美術大学と改称改組せられたのちまで、ひき続き教授として在職し、美術学部長を勤めた。なお駒沢大学、立正大学、高野山大学、鶴見女子大学等に出講した。昭和45年に河北町名誉町民となり、同47年インドのタゴール誕生賞を受けた。勲三等瑞宝章受章。
 インド美術、仏教美術研究の先駆者であり、主たる著述に『印度仏教美術考・建築篇』(昭和3年)、『印度美術図案集成』(9年)、『印度思想・美術思想』(岩波講座・東洋思潮、同)、『東洋文化の源泉・印度文化の源泉』(同、10年)『印度に於ける礼拝像の形式研究』(学位論文、東洋文庫論叢21、同)、『印度古代美術・資料ト解説』(16年)、『印度美術』(高田修と共著、19年)、『満蒙北支の宗教美術』(8巻、18年~)、『仏像の形式』(45年)、『中国喇嘛教美術大観』(50年)等がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(285頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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