和田香苗

没年月日:1977/06/04
分野:, (洋)

 洋画家、光風会会員、元工学院大学教授和田香苗は、6月4日急性心不全のため東京都清瀬市の信愛病院で死去した。享年79。明治30年8月4日東京都港区に生まれ、大正9年東京美術学校西洋画家(岡田三郎助教室)を卒業した。卒業の年の11月渡米しシカゴに赴き、翌10年8月パリに移った。パリではアカデミー・グラン・ショーミエールに学び、プリネ、ルシアン・シモン、メナールの指導を受け、また、同12年2月までヨーロッパ各地を遊学して3月帰国、同年4月から東京高等工芸学校の絵画授業を嘱託され、翌13年助教授、昭和6年教授となり、同20年3月退官後講師として同24年まで勤めた。同24年から工学院大学講師、同27年には教授となる。この間、大正9年第二回帝展に「オルガンノソバ」が初入選し、以後、帝展、文展に出品し、同12年文展無鑑査となり、また光風会展にも出品し昭和8年光風会会員となり、のち評議員をつとめた。戦後も日展、光風会展に出品したほか、同22年同士10名と国際観光美術協会を結成、翌23年には同士7名と日本ミニアチュール協会を設立して第1回展を上野松坂屋で開催した。光風会展への主な出品作に、「横顔」(第21回)、「初夏の富士」(第25回)、「カレドニア」(第41回)、「川越風景」(第55回)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(265頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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