相見香雨

没年月日:1970/06/28
分野:, (学)

 美術史家相見香雨は6月28日老衰のため東京都滝野川の自宅で逝去した。享年97。相見香雨(本名・繁一)は、明治7年12月1日島根県松江市で生れた。松江中学卒業ののち早大の前身東京専門学校に学び、卒業後松江新報の編集に従事した。明治40年、大村西厓のもとで東洋美術大観の仕事を手助けし古美術研究に入った。明治43~大正元年ロンドン、パリに滞在。帰国後大正元年から審美書院の事実上の責任者となって「群芳清玩」その他の刊行に当った。その後、「精芸出版」社の仕事を担当「柳営墨宝」などを出版した。昭和元年日本美術協会に入り、同会のため美術品の収録作業に従事した。戦後は、27年文化財保護委員会美術工芸部門の専門審議会委員に就任、36年、美術史学における研究における功績に対し紫綬褒章を授与された。
著述目録(図録・単行本)
○群芳清玩 10冊 芸海社 大正元11~10、11
○池大雅 1冊 美術叢書刊行会(東京) 大5、8
○浅野侯爵家宝絵譜 1冊 芸海社(東京) 大6、2
○好古堂一家言 1冊(帙入) 大8、12
○雲州餘彩 上・下 2冊(帙入) 芸海社 大11、2
○木内翁小伝 1冊 木内翁記念会 大11、11
○柳営墨宝 1冊(帙入) 精芸出版(東京) 大11、12
○日本古画大観 前編、後編 各2冊(帙入) 美術社刊(東京) 昭2年秋と3年夏
○抱一上人 1冊 美術協会報告6、抱一百年忌特集、昭2、11。
○宋元名画集 2部 聚楽社(東京) 昭7、1、以降
○罹災美術品目録 1冊 国華倶楽部、昭8、8
○渡辺崋山 寓画堂日記 1冊 観文楼叢刊第一。昭8、11
○光悦・松花堂1冊「宗達と光琳」アトリエ社。昭14前後
○文晁 アトリエ社。昭14前後
○光琳 みすず書房。昭33、6、

出 典:『日本美術年鑑』昭和46年版(102頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2016年11月29日 (更新履歴)
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