池長孟

没年月日:1955/08/25
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 旧池長美術館館長池長孟は、8月25日神戸市の自宅で胃潰瘍のため逝去した。享年64歳。明治24年11月24日神戸市兵庫に生れた。第三高等学校を経て京都帝国大学法科を卒業し、のち暫く文科に学んだ。大正11年米、英、仏、瑞、伊、墺、独、白の8ケ国を巡遊し、翌年帰国した。同12年私立育英商業学校の校主兼校長となつた。この前後から「荒つ削りの魂」「開国秘譚」等の戯曲を著し、また大正9、10年頃から蒐集した南蛮美術を収載した豪華版「邦彩蛮華大宝鑑」を出版した。同15年神戸市に池長美術館を設立し、多年にわたる南蛮美術を収蔵陳列し、これを公開した。昭和23年第1回兵庫県文化賞を受けたが、同26年美術館並びに収蔵美術品を神戸市に委譲した。これ今日の神戸市美術館である。近世以降の洋風美術を蒐集し、その散佚を防いだ功績は没し難いものがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和31年版(152頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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