西村計雄

没年月日:2000/12/04
分野:, (洋)

 洋画家西村計雄は、12月4日老衰のため東京都品川区内の病院で死去した。享年91。1909(明治42)年6月29日、北海道岩内郡小沢村に生まれる。1929(昭和4)年、東京美術学校西洋画科に入学、在学中は藤島武二に師事した。36年の文展に「ギター」が初入選。新文展には、39年の第3回展から43年の第6回展まで連続して入選し、とくに第6回展に出品した「童子」は特選となった。戦後も、日展、創元会展に出品をつづけていたが、51年に渡仏。53年には、ピカソの画商カーンワイラーのすすめで、パリの画廊ベルネームジュンヌで第一回の個展開催。その後、パリを中心に、ロンドン、西ベルリン、ウィーンで個展を開催。淡い、洗練された色彩と躍動感あふれる抽象表現によって、高い評価を受けていた。79年、沖縄県南部、摩文仁ヶ丘の国定公園内に建設された沖縄平和記念堂内を飾る連作「戦争と平和」の第一作を完成させ、それまでの取材をふくめ八年間をかけて、沖縄とパリを往復しながら、連作20点を86年に完成させた。これが、画家の代表作となった。1999(平成11)には、郷里に共和町立西村計雄記念美術館が開館した。また、没後の2002年4月からは、東京都大田区北千束の自宅を「西村計雄のアトリエ」として一般公開をはじめた。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(243頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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