寺田千墾

没年月日:1990/12/19
分野:, (評)

 東京新聞美術記者として活躍した寺田千墾は、12月19日午後4時11分、腹部腫瘍のため川崎市の日本医大第二病院で死去した。享年72。大正7(1918)年8月4日、高知県室戸市に生まれる。昭和17(1942)年9月、早稲田大学政経学部を卒業し、同年10月都新聞社文化部に入社する。同19年4月、海軍に入隊。同20年11月1日、都新聞の後身である東京新聞に復職し、同42年10月1日、東京新聞が中日新聞と合併するに伴い中日新聞社社員となった。常に文化部にあって美術欄を担当し、同49年8月31日定年退職後も同社嘱託および寄稿者として美術評を執筆した。西洋美術史、日本近代史への興味にもとづく視点から現代美術への疑問を投げかける個性的な評論を紙上に展開したほか、作家論等も著し、著書に『現代日本の美術 第6巻 徳岡神泉奥村土牛』(集英社)『裸婦 第4巻 国領経郎』(学習研究社)などがある。また、同49年より日本大学文理学部構師をつとめた。

出 典:『日本美術年鑑』平成3年版(328頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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