館林源右衛門

没年月日:1989/11/27
分野:, (工,陶)

 有田焼・源右衛門窯会長の陶芸家館林源右衛門は、11月27日午前11時40分、急性腎不全のため福岡市東区の九州大学付属病院で死去した。享年62。昭和2年4月2日、佐賀県西松浦郡に生まれる。本名金子源。同20年3月、佐賀県立有田工業学校窯業科を卒業と同時に家業の源右衛門窯で作陶に従事。35年六代目館林源右衛門を襲名する。伝統的有田焼のひとつ「古伊万里」の技法、作風に興味を抱き、同45年に江戸時代に海外へ渡った日本陶磁器を調査するためドイツのドレスデン美術館蔵古伊万里第一次調査員に加わる。その成果である「古伊万里の里帰り展」開催に協力したほか、作陶においても古伊万里の伝統を生かした現代陶磁を模索する。洋食器に古伊万里の技法・様式を取り入れる試みから、布製品、服装、インテリアなどに古伊万里のデザインを生かした「源コレクション」の発表へと展開し、同56年には米国ミネアポリス、シカゴ、サンフランシスコで個展を開催。同63年12月、日本文化振興会から国際芸術文化賞を贈られた。著書に『古伊万里のこころ館林源右衛門作品抄』(学研、昭和58年)がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成2年版(256頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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