高島常雄

没年月日:1975/03/30
分野:, (洋)

洋画家高島常雄は、3月30日急性心不全のため死去した。享年53歳。大正11年(1922)1月10日高知市に生れ、昭和19年(1944)東京高等師範学校芸術科を卒業した。卒業後直ちに海軍予備学生として軍務に服し、昭和29年(1945)復員、同23年(1948)上京し、翌年創元会に初入選した。以来出品を重ね、昭和27年(1952)「母子像」で創元会賞を得、翌年「群像」で創元会準会員賞となり、この年会員に推挙され、同29年(1954)には運営委員となり、以後会の運営に当った。また、日展にも出品し、昭和26年(1951)「磯」が初入選以来、毎年日展に出品し、昭和30年(1955)「水禽舎」で特選となった。そのほか、昭和33年(1958)以後、同36(1961)、38(1963)、45(1970)年には安井賞展への出品がみられ、46年(1971)「時計」は、彫刻の森美術館買上げとなった。この間、屡々渡欧し、昭和40(1965)年には南欧、同47年(1972)には主としてスペイン南フランスに、翌48年(1973)には主として北欧に旅している。また昭和39年(1964)以後7人会に参加し、個展も開催し、昭和43年(1968)にはサンフランシスコで個展を開いている。昭和50年(1975)創元展出品の「精華」が絶筆となった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和51年版(294頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

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例)「高島常雄」『日本美術年鑑』昭和51年版(294頁)
例)「高島常雄 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9719.html(閲覧日 2024-04-20)

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