二橋美衡

没年月日:1977/09/09
分野:, (彫金)

 彫金家二橋美衡は、9月9日脳出血のため、東京都豊島区長崎の敬愛病院で死去した。享年81。本名利平。明治29年2月6日静岡県磐田郡に生れ、同42年上京海野美盛に師事し、師没後大正10年東京美術学校金工科に入学、同14年卒業した。昭和4年第10回帝展「花鳥文様真鍮製手筥」、同11回「赤銅獅子文丸筥」同12回「黒味銅花鳥花瓶」などで連続特選となる。第15回帝展「黒味銅筒形草花文花瓶」が推薦となり、昭和16年第4回文展には「彫金花蝶文花器」を出品審査員となった。戦後は日展に出品し、没する年まで参事、審査員、評議員などを屡々つとめた。日展出品作に「彫金黒味銅毛彫象嵌秋草文香合」(依嘱出品-昭25)、「彫金打出-朝湯-壁面装飾額」(昭35)、「彫金獅子額」(昭41)、「色金皆象嵌之筥」(遺作-昭52)などがある。そのほか献上品制作(大正天皇銀婚式に際し、東京府よりの献上品銀製双鶴実大置物-大14。今上陛下御即位に際し、東京市よりの献上品吉祥置物-昭3。静岡県教育委員会より皇太子殿下御誕生に際し富士置物-昭11。)ほか。大正10年平和博出品手筥(銀賞)、同14年日本美術協会出品額面(協会賞)、などの主要作がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和53年版(277頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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