仲田定之助

没年月日:1970/11/11
分野:, (批)

 美術評論家仲田定之助は、11月11日急性肺炎のため東京都大田区の自宅で死去した。享年82歳。明治21年日本橋に生れ、日本橋城東小学を卒え、錦城中学中退後、実業界に入り高田商会に入社した。大正11年ドイツに留学し新興美術に興味をもった。バウハウスには日本人として最初の訪問者となり、美術雑誌にその紹介記事を載せた。昭和3年画廊九段に、創立者中原実と協力で、クレー、カンデンスキーの絵画を展示した。晩年は活動を一時中止していたが、昭和45年明治下町風俗を記録した著書「明治商賣往來」でエッセイスト・クラブ賞を受けた。なお、往年は批評のほか、彫刻作家としての活動もあり、三科の一員として「ブーベンコップのヴィナス」「男の首」「女の首」などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和46年版(109頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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