道明新兵衛〔7代目〕

没年月日:1972/11/16
分野:, (工,組紐)

 東京・上野池之端の組みひもの老舗「道明」の七代目、無形文化財保存記録提出者の道明新兵衛は、11月16日午後2時、心臓衰弱のため東京都台東区の自宅で死去した。享年68歳。告別式は19日午後2時から台東区の東京本願寺で行なわれた。明治37年10月24日東京・上野で17世紀中葉創設の組紐司の家に生れ、少年期より組紐製作に携った。郁文館中学卒業。去る昭和35年、父の六世新兵衛が在世中、国の重要無形文化財に指定された組みひもの技術を記録にまとめた。37年、父六世の死により、七世新兵衛を襲名。またこの年、皇居で皇后に組みひも技術をご進講、以来毎月皇后にお教えした。主要な研究製作に、正倉院遺物組紐復元模造があり、五世が手がけた平家納経の紐の復元を完成した。著書にひもに関する総合的な研究書「ひも」がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和38年版(142-143頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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