上田英次

没年月日:1966/10/26
分野:, (学)

 奈良国立博物館学芸課美術室長兼資料室長の上田英次は、10月26日午後11時25分、京都第一赤十字病院で後腹膜部しゅようのため死去した。享年56才。上田英次は、明治43年(1910)7月17日、奈良市に生れ、奈良市立第一椿井小学校を経て郡山中学校を卒業、昭和6年京都市立絵画専門学校に入学、同10年同校を卒業。翌11年院展に「観測所の朝」を出品入選したが、昭和22年国立博物館奈良分館(現、奈良国立博物館)学芸課に勤務、同32年文部技官に任官、同年普及室長に任ぜられ、同39年資料室長、同40年美術室長兼資料室長を命ぜられた。その間、「西方寺蔵十王図」解説(大和文化研究第2巻第4号)、「柳里恭展観作品目録」「柳里恭印譜・落款」(大和文化研究第4巻第5・6合併号)、「長谷寺の肖像画」(大和文化研究第5巻第2号)などを執筆し、「聖徳太子絵伝展」(昭和40年・奈良国立博物館)の企画展観に参画した。なお、昭和37年以降は正倉院古裂調査員をつとめ、また奈良市史編纂調査員の役にあった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和42年版(147頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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