金重陶陽

没年月日:1967/11/06
分野:, (工,陶)

 重要無形文化財、日本工芸会理事の備前焼の陶芸家金重陶陽は、11月6日午後10時30分、脳軟化症のため国立岡山病院で死去した。享年71才。金重陶陽は、明治29年(1896)1月3日、岡山県和気郡において備前焼窯元の名門“六姓”のひとつに生まれ、本名を勇。15才の頃から父、楳陽に陶製法を学び、以後、備前焼の制作に没頭し、一時期低俗な雑器焼となっていた備前焼を格調ある作風に復興させるべく室町・桃山期の古備前の作風復元に努力、窯変をもった芸術的作品の制作に成功し、備前焼中興の祖といわれた。昭和17年技術保存資格者となり、同19年日本美術及工芸統制協会代議員、同22年生活用品芸術陶磁器認定委員、同23年芸術陶磁器第2部資格者、同29年岡山県無形文化財の指定をうけ、同30年6月伝統工芸の保護育成を目的とした日本工芸会の創設に参加、理事をつとめ、同32年11月から33年2月にかけて欧米を巡遊。昭和33年一水会陶芸部新設に際して委員となり、同34年11月、中国文化賞、同35年1月山陽新聞社文化賞、同年3月には岡山県文化賞をうけた。昭和39年、41年にはハワイ大学夏期大学講師をつとめ、同41年には紫綬褒章をうけた。
主要作品:備前緋襷平水指、備前筒水指(昭和36年)、備前手鉢(同37年)、備前筒水指、備前壺(同39年)、累座壺(同40年)、備前緋襷平水指、備前陶板(同40年)

出 典:『日本美術年鑑』昭和43年版(151頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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