金重道明

没年月日:1995/12/20
分野:, (工)

 日本工芸会正会員の陶芸家金重道明は、12月20日午前5時58分、呼吸不全のため岡山市の病院で死去した。享年61。昭和9(1934)年4月1日、岡山県和気郡伊部町に、備前焼の人間国宝となった金重陶陽(本名勇)の長男として生まれた。同30年、金沢市立美術短期大学工芸科を卒業、父陶陽のもとで学びながら、作陶をはじめた。当初、伝統的な備前焼からの脱却をはかるために、鋭利で、不定形なフォルムをもったオブジェを制作していた。同35年から翌年にかけて渡米、その後は轆轤を使用しながら、備前の伝統である陶土と窯変を基本にした器物を制作するようになった。以後、国内外の陶芸展に出品をかさね、同44年に日本工芸会正会員になり、同46年には第3回金重陶陽賞を、同55年には日本陶磁協会賞をそれぞれ受賞した。平成2(1990)年には、岡山県重要無形文化財に選ばれた。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(333頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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