信田洋

没年月日:1990/10/25
分野:, (工,彫金)

 彫金界の長老で日展参与の信田洋は10月25日午後6時32分、肺炎のため千葉県佐倉市の佐倉厚生園で死去した。享年88。明治35(1902)年4月28日、東京日本橋に生まれる。本名六平。大正6(1917)年、東京府立工芸学校に入学して北原千鹿に師事し、同10年3月卒業。昭和3(1928)年東京美術学校彫金科を卒業する。この間、昭和2年、金工芸団体工人社の結成に参加。同5年第11回帝展に「彫金透彫筥」で初入選。以後連年官展に出品し、同9年第15回帝展では「蒸発用湯沸瓶」で特選となる。同26年5月、昭和25年度芸術選奨文部大臣賞を受賞した。同33年新日展会員となり、同35年より評議員として出品する。花瓶、筥、置物等、古典的な器物を多く制作し、安定感と風格をそなえた作風を示した。花鳥等伝統的な題材の文様に現代感覚を生かし、近代金工界にあって先導的役割をはたした。

出 典:『日本美術年鑑』平成3年版(320頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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