高木清

没年月日:1988/04/06
分野:, (挿絵)

 作家菊池寛の小説挿絵で知られる挿絵画家高木清は、4月6日午後10時58分、肺炎のため東京都練馬区の練馬総合病院で死去した。享年77。明治43(1910)年8月23日、愛知県一宮市に生まれる。小学校を卒業した後、看板などを描きながら独学し、のち伊東深水に師事。昭和9(1934)年ころ小説家菊池寛に認められ、菊池の雑誌小説の挿絵を手がけるようになる。女性像を得意とし優美な画風で人気を得、菊池寛のほか丹羽文雄、横溝正史、高木彬光の挿絵も担当した。

〈主要作歴〉
昭和10年 菊池寛「愛欲二代」(講談倶楽部)、林芙美子「女の部屋」(小樽新聞)
昭和11年 菊池寛「紅白の絆」(富士)
昭和12年 菊池寛「現代の英雄」(キング)
昭和13年 菊池寛「黒白」(講談倶楽部)、「美しき鷹」(大阪毎日新聞、東京毎日新聞)、佐藤紅緑「花咲く丘」(少女倶楽部)
昭和14年 佐藤紅緑「美しき港」(少女倶楽部)、丹羽文雄「銀座化粧」(サンデー毎日)、尾崎士郎「空に残れる」(小樽新聞)
昭和16年 丹羽文雄「この響き」(報知新聞)
昭和25年 横溝正史「八ツ墓村」(宝石)
昭和26年 横溝正史「悪魔がきたりて笛を吹く」(宝石)、田村泰次郎「女学生群」(りべらる)
昭和27年 高木彬光「我が一高時代の犯罪」(宝石)
昭和28年 島田一男「事件記者」(宝石)
昭和31年 佐賀潜「第三の殺人」(東京タイムズ)
昭和33年 青柳淳郎「皇太子」(東京タイムズ)
昭和45年 富島健雄「女の部屋」(大阪スポーツ)
昭和51年 丹羽文雄「魂の試されるとき」(読売新聞)

出 典:『日本美術年鑑』平成元年版(259-260頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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