本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年5月21日

 五月二十一日 木 天気ハ悪し且つ植木屋が来たので衆議院を断り内ニ居た 昼頃から雨がしきりニ降つて来た お米さんが来られた 離別一件がいよいよ落着した……林政文から端書が来て明日又台湾へ行くと云ので四時半頃から本郷の林の内へたづねて行たら丁度内で仕合せ 一緒ニ出かけて神田の金清楼で飲む 十一時頃ニ内へ帰り一時頃ニねる

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