本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年5月26日

 五月二十六日 火 衆議院ニ行き一時間仕事をした 昼後二時頃ニお栄さんとお若が見へた 三時頃ニ内を出磯谷ニ行きわくを注文し築地ニ行て花質氏へ名札を置きそれから久米の処ニ行た 行て二十分計すると浅井が来た オレなんかゞ一つの団体を組織して居る事を話したら驚いた 久米と三人連でみどりやで晩めし 序ニオレハ湯ニ入つた 帰りがけニ赤阪の地蔵の縁日へ廻り十時半頃ニ内へ帰つた 今夜小山正太郎と樺山愛輔へ出す手紙をかき一時半頃ニねる

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