本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年5月7日

 五月七日 木 今日ハ雨だ 衆議院ニ出懸て行て見たら先方ニ用が有つて仕事ハやめ それから久米をたづねたら留守 帰り道ニ総理の官舍へ行て頭本君ニ逢ひ一寸話して居て帰つた 午後平岡之等がやつて来て二時間計遊で四時過ニ帰つて行た それから蔵の中の片づけ方などした 夜も座敷の片づけで暇をつぶした 今夜お幾が見へた 今夜愛輔が大磯から手紙をよこして九日の一時ニ奴の内で Rendez-vous をした Oui, mon plan est arreté! Je n’attendais que ce rendez-vous.

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