本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月17日

 七月十七日 金 昼めしを食て仕舞つて一寸とした時ニ井上から電信が来て扇芳亭ニ出かけた 吉田と云人も一緒で例の女連も来て居た 五時過ニ合田の処ニ行き佐野 菊地等と一緒ニ為つて汽車で三口の岩窟ニ行きすしやどぢよう鍋で腹をふくらし十二時ニ東京ニ帰り箱館屋ニゆつくりして合田の話で大ニ興じた

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