本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月15日

 七月十五日 水 雨 終日内にてアトリエの幕かけだの額かけなどの下知をした 合田の頼付けの指物師と磯谷が来て仕事した 又後天真道場の事で小林と何とか云人と二人が一寸見えた 夕方の四時半頃から内を出て菊地の処ニ行き合田と一緒ニ為り二人で牛屋ニ行きそれから内へ奴を引張て来た 十二時迄巴里の昔話などしてかへつた

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