本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月28日

 七月二十八日 火 安藤と一緒ニ赤阪の西洋料理屋で昼めしを食ひ山王山ニ登つて静かニ汗をひつこませ又序ニ OSATehL の昨年以来の話をやつてもらつて面白かつた 夕方佐野をたづねたら留守 菊地の処までやつて来て菊地と一緒ニ為りそれから皆のあと逐てとうとう清新軒で皆出逢つた 吉岡君も来た 吉岡と菊地ハ先きニ帰りオレ等ハ残つた 連中と銀座通を冷かし遂ニ Maison des Pins へ寄り甚だ面白からざる出品を見て帰る

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