本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月14日

 七月十四日 火 十時半頃ニ菊地が来 昼に為つて二人でめしを食て居た処ニ安藤が来て三人でめしを食た 食後菊地ハ去り安藤としばらく話した 後に二人で出かけ芝浦の潮湯に行てねころんだ 井上ニ置手紙をしてそれからめし食ニ安藤の東京バンブーと称する処ニ行つた 出品の挙動が中々尋常でなく京都以来の愉快だつたナと安藤とかたりながら箱館屋でアイスクリームを食ひウイスキーを飲だのハ十時半頃 京橋で安藤ニ別れ新橋から車ニ乗つて内へ帰つた 潮湯に行前ニ毎日社ニ寄り吉岡ニ逢ひ会ニ対する議案を話した

to page top