本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月24日

 七月二十四日 金 三十四度の暑さ 朝合田ニ起され小倉が来三人で久米の元園町の内に行たら留守 菊地の横町の牛屋で三人で昼めし 二時頃ニ内へ帰り小督をかく 六時頃ニ合田と佐野が来て三人で赤阪の西洋料理屋で夕めし めし後ニ山王山ニすゞみシヤントウズがやつて来たのでどやされた話ニ例の悪口で大笑 Collin Fertile の婆ニもでつこあした 月ハよし十一時頃ニ内へ帰る 一時頃まで母上と清とで縁がわですゞんだ

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