本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月26日

 七月二十六日 日 朝樺山愛輔をたづねたら来て居らぬとの事 連中と浜で一緒ニ為り海水浜場で遊だ 松方正作氏ニ出逢つてうれし 午後四時頃の汽車で立つて鎌倉ニ行た 此処ニハ佐野が用事が有つたからの事 七時四分かの汽車にのりをくれてはせの三橋ニ泊る 今夜も月がよくつて浜辺ハすゞしかつた

to page top