本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年7月12日

 七月十二日 日 岡倉氏の例の葬式で九時ニ染井の墓地迄行キ帰リニ久米と小山のあとに付て団子坂ニ行く 不図安藤に出遭ひ一緒ニ為り四人でめしを食つた 小山の御馳走だ 会の事ニ付て条件を定めた 料理屋に這入てから雨が盛ニふつて来た 安藤と二人ニ為つてから長原の処ニ行きしばらく話それから又二人で久米ノ処ニ一寸立寄り遂に二人で加賀町でめし 合田が不図やつて来久米も遅くなつてから来た モデルになるべきものを見る

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