本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年6月5日

 六月五日 金 Gauda m’a réveillé vers 8h. A 10 1/2h j’ai été trouver mon ami Mr S. Matsugata chez Iwasaki à Surougadaï. 二人連で先づ道具屋黒崎の処ニ行き昼めしを中川でやらかしそれから中通りの道具屋を片っ端から冷かし三時頃ニ銀座の箱館屋で氷を飲で別れた 久米の処ニ行て昨日の花房氏の話の様子などはなし帰りがけニ露国公使館と清国公使館ニ名札を置いた 夜八時過から母上と赤阪の祭を見ニ行き麹町へ廻ハつて清秀方ニて一時間半計居つた

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