本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年6月17日

 六月十七日 水 朝菊地がやつて来一度帰つて又昼めしに来四時過まで居た 五時頃ニ合田が来晩めしを一緒ニ食た 溝口兼齋氏も来合せて一緒ニ食事した 食事が済だ処二白尾氏が見へた 同氏ニハ今度基隆から帰つて来られて始めて逢つた 皆去つて仕舞ひ九時過ニ為つて一人のこつて居た合田と出て麹町六丁目迄行き別れて橋口家ニ行く 母上ハ已ニ此処に来て居られた 白尾氏と又出逢つた 十一時過迄居て母上及び清と三人連で帰る 二時過ニねむつた

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