本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年1月30日

 一月三十日 土 十時ニ起た 藤島と長原が来て居た 長原が沢山画を持て来て見せた 白瀧が来 菊地が来 昼めしニハ伊藤まで入れて六人ニ為つた 二時頃ニ藤島と長原 白瀧の三人ハ帰つた 五時頃ニ松波が来 菊地と三人で溜池の伊豆屋でめしを食た 合田も仕事をしまつてやつて来た めし後ハ四人連で菊地の内へ行き二十一をして遊びとうとう十二時過ニ為つた 松波と合田ニ赤阪見附下で別れて帰る 内へ帰つてから問答の速記を直したりして二時過ニねる

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