本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年1月29日

 一月二十九日 金 学校ニ出る前ニ杉子爵の内へ行き五一君ニ逢ひ安藤から頼まれた事を話した 九鬼氏よりの名札を渡した 学校から帰りニ精養軒でめし 安藤を呼ニやつて一緒ニ食ひ又今朝杉家に行た事を知らした 二時頃ニ別れて本郷の原田直次郎君をたづねた 一時間計居て内へ帰つた 伊藤とめしを食て居たら吉岡が来 一緒ニめし 又安藤が来 合田が来 四人連で外出 豊陵ニ立ち寄る 一時頃内へ帰つた

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