本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年1月27日

 一月二十七日 水 暖かい風も無いいゝ天気だつた 終日内ニ居て欧洲へ出す手紙などかいた 先きはシヤルボウ 横山安克等又ビルドニ英文国民送つてやつた シヤルボウニハ絵具の注文也 今日巴里のセイリツクの婆さんが死んだと云知らせが来たから直ニ名刺丈送つた 伊藤と晩めしを食て仕舞つて居た処ニ小代 菊地 佐野が来た C.F. ニ行て一時頃ニ帰る

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